「ごめん…ずっと美桜だけを大切にできなくて…好きだって思った気持ちは嘘なんかじゃ…」
「信じない」
「うん…」
「それなら最初からそんな気持ち無かったんだって言われたほうがマシだった。気持ちはあったのに殺してしまった自分に自己嫌悪する。ますますツラくなる」
「ごめん」
「新城。もう″ごめん″になんて意味ないよ。新城はもっとちゃんと考えるべきだった。私は新城の大切なものにも目を向けられていたらって…少しは思うけど。でもさ、そんなことで私自身の魅力まで失くしちゃったんだって思いたくないの。私は私のままで、私と恋愛を楽しんでくれる人がきっと居るんだって信じたい」
「美桜は愛されるべき女性だよ」
「うっさいな。新城にだけは言われたくない。ほんと、ありがとう。最後はちゃんと、幻滅させてくれて」
「つきみちゃんより俺のほうが男レベル上なんじゃない?」
中原くんの言葉が空気を壊したのか、
救ってくれたのかはスズには判別できなかった。
でも美桜ちゃんは気が抜けたみたいに
ふっと小さく息を漏らして、「あんたの最低な企みも消せないからね」って言った。
中原くんは叱られた子どもみたいにシュンと肩を落として背中を丸めたけれど
美桜ちゃんはどこか吹っ切れたような顔をして、
すっかり冷めてしまったコーヒーを一息で飲み干した。
「信じない」
「うん…」
「それなら最初からそんな気持ち無かったんだって言われたほうがマシだった。気持ちはあったのに殺してしまった自分に自己嫌悪する。ますますツラくなる」
「ごめん」
「新城。もう″ごめん″になんて意味ないよ。新城はもっとちゃんと考えるべきだった。私は新城の大切なものにも目を向けられていたらって…少しは思うけど。でもさ、そんなことで私自身の魅力まで失くしちゃったんだって思いたくないの。私は私のままで、私と恋愛を楽しんでくれる人がきっと居るんだって信じたい」
「美桜は愛されるべき女性だよ」
「うっさいな。新城にだけは言われたくない。ほんと、ありがとう。最後はちゃんと、幻滅させてくれて」
「つきみちゃんより俺のほうが男レベル上なんじゃない?」
中原くんの言葉が空気を壊したのか、
救ってくれたのかはスズには判別できなかった。
でも美桜ちゃんは気が抜けたみたいに
ふっと小さく息を漏らして、「あんたの最低な企みも消せないからね」って言った。
中原くんは叱られた子どもみたいにシュンと肩を落として背中を丸めたけれど
美桜ちゃんはどこか吹っ切れたような顔をして、
すっかり冷めてしまったコーヒーを一息で飲み干した。



