本当はクラスメイトとは約束していない。
普段のお弁当の時間、
時々はクラスの子達と食べるし
移動教室を一緒にしたり、放課後に誘ってくれる友達も、もちろん居る。
でもなんだかこういうイベントは
しろちゃんと過ごすことが当たり前だと思っていて…。
一番に選ばれるって過信していた自分が恥ずかしい。
列の一番後ろに並びながら
クラスメイト達の後頭部を眺めた。
声をかけられそうなグループはどこだろう。
仲間に入れてほしいって突然言っても受け入れてもらえるかな。
普段のスズなら、一緒に何かをしようって自分から誘うことも
そんなに難しいことだって感じない。
でも今日は、スズが感じていたように
みんなも特別な時間だって思ってるかもしれないから。
おんなじ教室で過ごしているのに
急にスズだけが部外者みたいに思えてきて緊張してしまう。
そんなことを考えていたら
スズの目の前に並んでいた女子がクルッて振り向いた。
「本藤さんっ!」
「えっ!?」
振り向いたのはクラスでも中心グループの派手な女子で
ミルクティーみたいな明るいヘアカラーと
それによく似た色のカラコンが特徴的だった。
「おべんと、誰と食べんの?」
「えーっと…」
「んー?」
「実はさっき親友に嘘ついたの」
「うそ?」
「親友はね、違うクラスなんだけど、クラスの子達と約束してるんだって。だからスズも強がってクラスの子と約束してるって言っちゃって」
普段のお弁当の時間、
時々はクラスの子達と食べるし
移動教室を一緒にしたり、放課後に誘ってくれる友達も、もちろん居る。
でもなんだかこういうイベントは
しろちゃんと過ごすことが当たり前だと思っていて…。
一番に選ばれるって過信していた自分が恥ずかしい。
列の一番後ろに並びながら
クラスメイト達の後頭部を眺めた。
声をかけられそうなグループはどこだろう。
仲間に入れてほしいって突然言っても受け入れてもらえるかな。
普段のスズなら、一緒に何かをしようって自分から誘うことも
そんなに難しいことだって感じない。
でも今日は、スズが感じていたように
みんなも特別な時間だって思ってるかもしれないから。
おんなじ教室で過ごしているのに
急にスズだけが部外者みたいに思えてきて緊張してしまう。
そんなことを考えていたら
スズの目の前に並んでいた女子がクルッて振り向いた。
「本藤さんっ!」
「えっ!?」
振り向いたのはクラスでも中心グループの派手な女子で
ミルクティーみたいな明るいヘアカラーと
それによく似た色のカラコンが特徴的だった。
「おべんと、誰と食べんの?」
「えーっと…」
「んー?」
「実はさっき親友に嘘ついたの」
「うそ?」
「親友はね、違うクラスなんだけど、クラスの子達と約束してるんだって。だからスズも強がってクラスの子と約束してるって言っちゃって」



