美桜ちゃん、ツキくん、中原くん、スズ。
四人の前にホットコーヒーのカップが並べられる。
スズはコーヒーが飲めない。
でも当たり前みたいに自然とみんながコーヒーを注文するもんだから
スズも見栄を張ってコーヒーにしてしまった。
しかも三人ともお砂糖もミルクも淹れないで
ブラックのまま、平然と啜っている。
中原くんもブラックコーヒーが飲めるとは…。
窓際にスズと美桜ちゃんが向かい合って座った。
スズの隣にツキくん。
美桜ちゃんの隣に中原くん。
美桜ちゃんと中原くんの間には少しだけ隙間ができている。
中原くんの近くに置かれているお砂糖とミルクに手を伸ばす勇気はなくて、
スズもカップにそっと口をつける。
口内の端っこらへんがイーッてなるくらい苦い。
ツキくんと目が合った気がした。
絶対に笑われているんだ。
「それで?今日はめでたく付き合うことになりました、とかそんなご報告?」
「ちがっ…」
スズってば。
ブラックコーヒーと闘ってる場合じゃないでしょ!
自分から呼び出したくせに
また美桜ちゃんから話を切り出させてしまった。
四人の前にホットコーヒーのカップが並べられる。
スズはコーヒーが飲めない。
でも当たり前みたいに自然とみんながコーヒーを注文するもんだから
スズも見栄を張ってコーヒーにしてしまった。
しかも三人ともお砂糖もミルクも淹れないで
ブラックのまま、平然と啜っている。
中原くんもブラックコーヒーが飲めるとは…。
窓際にスズと美桜ちゃんが向かい合って座った。
スズの隣にツキくん。
美桜ちゃんの隣に中原くん。
美桜ちゃんと中原くんの間には少しだけ隙間ができている。
中原くんの近くに置かれているお砂糖とミルクに手を伸ばす勇気はなくて、
スズもカップにそっと口をつける。
口内の端っこらへんがイーッてなるくらい苦い。
ツキくんと目が合った気がした。
絶対に笑われているんだ。
「それで?今日はめでたく付き合うことになりました、とかそんなご報告?」
「ちがっ…」
スズってば。
ブラックコーヒーと闘ってる場合じゃないでしょ!
自分から呼び出したくせに
また美桜ちゃんから話を切り出させてしまった。



