血管交換シヨ?

「きっと解ってくれるよ。いつかはきっと…友達に戻れたらいいよね」

「だよなぁ。せめていつか大人になってさ、偶然街ですれ違った時に、″久しぶり、元気?″って笑い合うことが許されるくらいにはなっていたいよなぁ」

「ずいぶん先の話じゃん」

「あっという間だよー?大人になるのなんて」

「人生何回目のセリフよ」

「頑張ってね、すーちゃん。苦しいことのほうが多そうな恋だけど。幸せも見落とさないでね」

「ありがとう。中原くん、」

「ん?」

「またいつか呼んであげてね。″つきみちゃん″って」

「……だな。俺、あいつの嫌がる顔だぁーいすき」

「ヘンタイ」

ニッて歯を見せて、中原くんは中庭を去っていった。

スズは美桜ちゃんと話さなきゃいけない。
このまま誰かを間に置いたまま、
本音をぶつけないままでいるなんて絶対にダメ。

スズがやったことが覆ることはない。
説得されたってツキくんを手放す選択肢もない。

それでも美桜ちゃんとはちゃんと話をしなきゃ。
スズも美桜ちゃんも生きてる人間同士なんだから。

幽霊になっちゃダメ。
宙ぶらりんなまま、逃げるのはもうやめるんだ。