血管交換シヨ?

「あぁ。それでさ、二人でカフェに入って、つきみちゃんとすーちゃんの話をした。そりゃ当たり前に美桜ちゃんはまだまだ怒ってたけどさ、″それでも繋ぎ止めることができるだけのものが、私の中には無かったってだけのことだから″って美桜ちゃんは言ってた。すーちゃんがどういう手段を使ったとしても、その行いはどう考えても許せないけど、それでも結局はその答えに行き着くんだって。だから虚しくなって考えることをやめるんだって」

「スズがそうさせてしまったんだね。こんなずるいことしなきゃよかったって認めてしまうことが怖かった。認めてしまったらもう、ツキくんにだってぶつかっていく勇気を失くしてしまいそうだったから…」

「今なら分かるよ。俺がそうだったから。好きな人を自分で傷つけてしまったことに、自分がやったことが最低だって気づいた瞬間に俺は怖くなって逃げたんだから。それを貫き通すすーちゃんが間違ってないなんて正直言えない。きっと間違ってる。俺もすーちゃんも間違えた。それでも人を好きになるって、こういうことなんだって、滑稽でずるくて自分勝手で、そのくせ好きな人の前ではいい奴でいたくて、ダサい。そういうことなんだって今なら分かるよ。本気で好きになった恋をきれいなまま完結させることなんてきっと誰にもできない。みんな隠してるだけなんだ」

「スズも隠せてたらよかったのかな。そしたら今頃美桜ちゃん達はまだ…」

「そんなことできないだろ?世界の常識では正しくない恋が、すーちゃんの正しさなんだろ?」

「バカ…だよねぇ…最低…スズなんて居なきゃよかったんだ…!」

「じゃあ誰がつきみちゃんの夢を形にしてくれるの」

「え…?」