「ごめんね。ツキくんのおうちのことなのにスズなんかが口出しして」
「スズは間違ってないんだから謝んないで?居ても居なくても一緒なのに形にこだわるなんておかしいよな。家族なんてとっくに壊れてんのに」
「だから怖かったの?」
「怖いって?」
「その…美桜ちゃんのことも自分の都合で手放したりしたら壊れちゃった家族とおんなじっていうか…ごめん…また失礼なこと言ってる」
「スズは時々すごく核心をついてくるなぁ」
ツキくんの指先がゆっくり、ゆっくりとスズの髪の毛を撫でる。
ごめん、を繰り返すスズのくちびるをツキくんが塞いだ。
「ん…」
「ごめんばっかうるさい。お仕置きです」
「お仕置きになってないよ…」
「ご褒美だった?」
「知ってるくせに」
「スズは居てくれるんでしょ?」
「ここに?」
「俺のとこに。どんなに最低でも。小説ばっかでスズのことちゃんと見てあげられなくても」
「約束する」
「ほんと、変な子。約束破ったら許さない」
「ツキくんが生きて小説を書き続けたいのならツキくんがどんなに苦しんでたってスズだって一番にツキくんの小説を愛するよ。でも、もう小説はいいんだって。もう大丈夫って日が来たら一緒に死のう?スズが全部終わらせてあげる」
「怖い子だね。スズって。でもいいよ。もうさ、俺の命の権限は全部スズにあげるよ。生も死も誰かが決めない限り自分ではどうしようもないのなら、俺は安心して小説に我武者羅になれるから」
「うれしい…」
繰り返されるキスも
優しく包み込んでくれる腕も
肌に直接伝わる体温も全部が本物。
スズに注がれ続ける毒を全身で吸収して
どこまでもどこまでも堕ちていった。
こんなスズのこと、
きっともう、しろちゃんが引っ張り上げてくれなくても…。
「スズは間違ってないんだから謝んないで?居ても居なくても一緒なのに形にこだわるなんておかしいよな。家族なんてとっくに壊れてんのに」
「だから怖かったの?」
「怖いって?」
「その…美桜ちゃんのことも自分の都合で手放したりしたら壊れちゃった家族とおんなじっていうか…ごめん…また失礼なこと言ってる」
「スズは時々すごく核心をついてくるなぁ」
ツキくんの指先がゆっくり、ゆっくりとスズの髪の毛を撫でる。
ごめん、を繰り返すスズのくちびるをツキくんが塞いだ。
「ん…」
「ごめんばっかうるさい。お仕置きです」
「お仕置きになってないよ…」
「ご褒美だった?」
「知ってるくせに」
「スズは居てくれるんでしょ?」
「ここに?」
「俺のとこに。どんなに最低でも。小説ばっかでスズのことちゃんと見てあげられなくても」
「約束する」
「ほんと、変な子。約束破ったら許さない」
「ツキくんが生きて小説を書き続けたいのならツキくんがどんなに苦しんでたってスズだって一番にツキくんの小説を愛するよ。でも、もう小説はいいんだって。もう大丈夫って日が来たら一緒に死のう?スズが全部終わらせてあげる」
「怖い子だね。スズって。でもいいよ。もうさ、俺の命の権限は全部スズにあげるよ。生も死も誰かが決めない限り自分ではどうしようもないのなら、俺は安心して小説に我武者羅になれるから」
「うれしい…」
繰り返されるキスも
優しく包み込んでくれる腕も
肌に直接伝わる体温も全部が本物。
スズに注がれ続ける毒を全身で吸収して
どこまでもどこまでも堕ちていった。
こんなスズのこと、
きっともう、しろちゃんが引っ張り上げてくれなくても…。



