しろちゃんとバイバイしておうちを出る頃には
オレンジ色の夕焼けも消えていて、
空は濃紺に染まっている。
見上げたら、紅い月が浮かんでいた。
「不吉…」
そっと呟いた自分の声が思ったよりもかすれていて
ちょっと不安が煽られる。
きれいなまん丸じゃない。
よく見るとほんのちょっとだけ欠けた月。
ずっと眺めていたら精神が崩壊してしまいそうな紅。
禍々しい、こころに焼き付いてしまいそうな紅。
「ツキくん…」
「呼んだ?」
「…………ひッ」
呟いただけなのに。
こころがザワザワして
あの月みたいにツキくんが忌まわしいものになっちゃうんじゃないかって不安になって
名前を呼んでみただけなのに。
背後、っていうか
ちょっと離れた右横のほうからツキくんの声で返事をされてしまった。
リアルにホラー体験みたいな声が出てしまった。
オレンジ色の夕焼けも消えていて、
空は濃紺に染まっている。
見上げたら、紅い月が浮かんでいた。
「不吉…」
そっと呟いた自分の声が思ったよりもかすれていて
ちょっと不安が煽られる。
きれいなまん丸じゃない。
よく見るとほんのちょっとだけ欠けた月。
ずっと眺めていたら精神が崩壊してしまいそうな紅。
禍々しい、こころに焼き付いてしまいそうな紅。
「ツキくん…」
「呼んだ?」
「…………ひッ」
呟いただけなのに。
こころがザワザワして
あの月みたいにツキくんが忌まわしいものになっちゃうんじゃないかって不安になって
名前を呼んでみただけなのに。
背後、っていうか
ちょっと離れた右横のほうからツキくんの声で返事をされてしまった。
リアルにホラー体験みたいな声が出てしまった。



