血管交換シヨ?

コクコク頷くことしかできなくて
次々と溢れてくる涙を指ですくい取る。

しろちゃんがティッシュの箱を取ってくれて、
それごと受け取った。

全然泣き止まないスズに
しろちゃんは「ティッシュ弁償してよねー」って言って笑った。

泣きたいのはスズなんかじゃない。
この一連の中で、一番泣く資格がないのはスズなのに。

しろちゃんを失くす覚悟をする。
それでもいいと思えるほどの恋をツキくんに託してしまうのは
あまりに身勝手で重すぎると思う。

それでもスズが居ることがツキくんの救いになるのなら。

たった一人の為に沢山の人を傷つけるスズから
しろちゃんが目を逸らさないでいてくれるのなら。

「ごめん…ごめんなさい…」

「んー?」

泣いて、泣いて、心で何度も美桜ちゃんに謝罪を繰り返す。
決して届かない。
届いてはいけない謝罪を。

スズは絶対に許されてはいけないんだから。

地獄でもいい。
スズはツキくんが夢を忘れないで、捨てないでいられる場所を守ってみせるよ。

全てを敵に回しても。