舞台俳優みたいに、その場を大袈裟に演出するみたいに眉を八の字に下げて
中原くんは悲しそうな表情をした。
立ち去っていく中原くんの背中を見つめながら
スズはスズの中のモヤモヤと闘っていた。
細い細い糸が絡まり合うみたいに。
一番最初の糸の始まりがどこなのか、
このグチャグチャの塊の中に結び目が一体いくつできてしまったのか。
スズにだってもう分からない。
中原くんには関係ない。
関係ないよ。
つまんない常識や世間体、倫理観に負けて
本当に好きな人との未来を手放してしまえる中原くんになんか。
どれだけ後ろ指さされたって
ツキくんを失うことより怖いことなんかないのに。
中原くんなんて恋も友情も失くしてんじゃんか…。
なんにも手に入ってないじゃん…。
自分の恋にすら我が儘を突き通せない人になんか
親友の夢を一緒に見て生きていく覚悟なんてあるわけないんだから…。
うるさい…。
うるさい、
うるさい、
うるさいうるさいうるさいうるさい分かってるよ!
スズは最低なんだって。
スズが最低なんだって。
こんなことを知ったらしろちゃんだってきっと軽蔑する。
こんな風にして手に入れた恋なんて
ツキくんがずっとそばに居てくれるわけない。
分かってるよ。
どれだけ必死に自分を正当化したって、
″ツキくんが大切だから″って感情を盾にしたって、
一人の人間を傷つけた事実は変わらない。
他人の幸せを壊した事実は変わらない。
スズに、そんな権利があると
どうして思っていたんだろう。
それでもなんで…ツキくんを求めてしまうんだろう。
中原くんは悲しそうな表情をした。
立ち去っていく中原くんの背中を見つめながら
スズはスズの中のモヤモヤと闘っていた。
細い細い糸が絡まり合うみたいに。
一番最初の糸の始まりがどこなのか、
このグチャグチャの塊の中に結び目が一体いくつできてしまったのか。
スズにだってもう分からない。
中原くんには関係ない。
関係ないよ。
つまんない常識や世間体、倫理観に負けて
本当に好きな人との未来を手放してしまえる中原くんになんか。
どれだけ後ろ指さされたって
ツキくんを失うことより怖いことなんかないのに。
中原くんなんて恋も友情も失くしてんじゃんか…。
なんにも手に入ってないじゃん…。
自分の恋にすら我が儘を突き通せない人になんか
親友の夢を一緒に見て生きていく覚悟なんてあるわけないんだから…。
うるさい…。
うるさい、
うるさい、
うるさいうるさいうるさいうるさい分かってるよ!
スズは最低なんだって。
スズが最低なんだって。
こんなことを知ったらしろちゃんだってきっと軽蔑する。
こんな風にして手に入れた恋なんて
ツキくんがずっとそばに居てくれるわけない。
分かってるよ。
どれだけ必死に自分を正当化したって、
″ツキくんが大切だから″って感情を盾にしたって、
一人の人間を傷つけた事実は変わらない。
他人の幸せを壊した事実は変わらない。
スズに、そんな権利があると
どうして思っていたんだろう。
それでもなんで…ツキくんを求めてしまうんだろう。



