──結局もめる二人を止めながら、主にわたしが作ることに……なったわけだが。
「小鳥遊くん、お手伝いって何が出来そう?」
「そもそもカレーってどう作るんだよ……野菜切って炒めて、ルーぶちこめば結果カレーになるのか?」
お……おおざっぱ中のおおざっぱすぎない?
わたしが主力になりながら、補佐として日替わりで小鳥遊くんたちが交代するという……ことになって、今日は小鳥遊くん。
でも、この感じじゃあ色々やってもらうのは難しいから──
「あ!」
「っなんだよ急に」
「小鳥遊くんちょっと待ってて」
わたしは人参を輪切りにしていく。
ボウルに入れて、横で大人しくしていた小鳥遊くんに渡した。



