もう一度

まあ俺は男子からは俺のせいで彼女に振られたやら好きな人に振られたやら濡れ衣を被されるゆえ友達が少ない。

孤立しないで済んでいるから、まあ、感謝はしている。

天川の方を見ると見たことをない顔をしていた。

傷ついたような、後悔したような、普段の天川から見たことない、歪んだ顔。


俺はとっさに声をかけようとした。が、天川は会釈をして行ってしまった。

とっさに、俺は拓斗にすがるような思いで言葉を投げかけた。

「あ、天川と知り合いなのか?」




どっくん、どっくんと心臓が嫌な音を立てる。