もう一度

佐竹くんの優しい声。

最近、それがずっと詩音くんに重なる。

『えっと、君もごめんね?』

いろんな人に気遣える詩音くん。

ずっと、ずっと、好きだった。

まだ、嫌いになれない。

佐竹くんに、失礼だよね。

詩音くんと佐竹くんを重ねているなんて

いいかげん、吹っ切らないと。

決意を胸に、雲行きの怪しい空を見上げた。