もう一度

「というか、なんで敬語?」

ぎくっと効果音がついたように私の顔が凍りついた。

「いや……」

『こわかったから』って言ったら失礼だよね。

「なんとなくです。」

うん。これでいい。

「次敬語使ったらでこはじく。」

でこ? はじく?

どういうこと?

「だからデコピンすんぞってこと」

ひい!怖!

こんな大きい手でデコピンされたら絶対痛いよ!

「はい分かりま…分かった!」

佐竹くんは、満足といったように微笑むと、

「そろそろチャイム鳴るので出てください。」

あ。佐竹くんがいって今気づいた。

あと1分しないうちに終わりだ。

気づいてたんだ。

キーンコーンカーンコーン

「なら、鍵を返しとくね。」

パソコンを閉じている佐竹くんに向かっていった。

「うん。」

「またね」

佐竹くんに声をかけて図書室を出た。

ふと、思った。