ーーキーンコーンカーンコーン
四時半。完全下校を合図するチャイム。
図書室も閉館だ。
本を並べている間に来館者が来たみたいで、周りにはちらほらと人がいた。
「チャ、チャイムがなったので、閉館しますっ…!」
自分なりに声を振り絞って言ったけど、勉強に集中して聞こえなかったり、あからさまに無視してる人もいた。
「チ、チャイムが……」
私がもう一度声をかけようとするとその声が遮られた。
「チャイムなったんで閉館します。」
低くてよく通る声、佐竹くんだ。
た、助かった…!
やっと気づいた人もいたのかそそくさと荷物をまとめている。
横を見ると、佐竹くんはピクリとも表情を変えず私が教えたようにパソコンを閉じていた。
「あ、ありがとうございます。」
私が声をかけると
「あ?」
と、どすのきいた声でこっちをにらんだ。
怖い!怒ってる?
「ご…ごめんなさい。」
「は?なんであやまるの。」
「いや、声ちっちゃかったし。」
「いいじゃん。俺がいるし。」
ドキッと胸が高鳴った…気がした。
四時半。完全下校を合図するチャイム。
図書室も閉館だ。
本を並べている間に来館者が来たみたいで、周りにはちらほらと人がいた。
「チャ、チャイムがなったので、閉館しますっ…!」
自分なりに声を振り絞って言ったけど、勉強に集中して聞こえなかったり、あからさまに無視してる人もいた。
「チ、チャイムが……」
私がもう一度声をかけようとするとその声が遮られた。
「チャイムなったんで閉館します。」
低くてよく通る声、佐竹くんだ。
た、助かった…!
やっと気づいた人もいたのかそそくさと荷物をまとめている。
横を見ると、佐竹くんはピクリとも表情を変えず私が教えたようにパソコンを閉じていた。
「あ、ありがとうございます。」
私が声をかけると
「あ?」
と、どすのきいた声でこっちをにらんだ。
怖い!怒ってる?
「ご…ごめんなさい。」
「は?なんであやまるの。」
「いや、声ちっちゃかったし。」
「いいじゃん。俺がいるし。」
ドキッと胸が高鳴った…気がした。

