「ふふ、絶対パパにバレないようにしなきゃね」
優菜は朝香を連れて女子トイレに入ると、廊下にもトイレの中にも誰も居ないことを確認してから扉を閉めた。
「契約と言えど、みんなが嫌がる陰キャの朝香の友達やってやろうなんてあたしぐらいよ。感謝してよね。ってことで出して」
朝香は優菜の差し出した手のひらを見ながら、両手をぐっと握った。
「あのね……そのことなんだけど」
「なに?」
「その……そろそろお年玉もなくなちゃって……親の財布とかからも盗るのも厳しくなってきて、その……」
朝香のその言葉に優菜は途端に不機嫌になる。
「もしかしてお金もってきてないの!?」
「あの……本当にもうこれだけしか……」
朝香はポケットから五百円玉を取りだすと、優菜に差し出した。
「これで最後にして……普通の友達になってくれない?」
「はぁっ! ふざけてんの?!」
優菜はギッと朝香を睨みつけた。
そして朝香の手から五百円玉をふんだくると、朝香を思い切り突き飛ばした。
「きゃ……」
突き飛ばされた朝香は勢いよくトイレの洗面台の前に尻もちをつく。
「痛……っ」
「契約違反よ! 五百円でこのあたしと友達? ふざけんな!」
そう言うと優菜はトイレ用具入れの扉を開けるとモップを取りだし、トイレのドアを素早く閉めた。
優菜は朝香を連れて女子トイレに入ると、廊下にもトイレの中にも誰も居ないことを確認してから扉を閉めた。
「契約と言えど、みんなが嫌がる陰キャの朝香の友達やってやろうなんてあたしぐらいよ。感謝してよね。ってことで出して」
朝香は優菜の差し出した手のひらを見ながら、両手をぐっと握った。
「あのね……そのことなんだけど」
「なに?」
「その……そろそろお年玉もなくなちゃって……親の財布とかからも盗るのも厳しくなってきて、その……」
朝香のその言葉に優菜は途端に不機嫌になる。
「もしかしてお金もってきてないの!?」
「あの……本当にもうこれだけしか……」
朝香はポケットから五百円玉を取りだすと、優菜に差し出した。
「これで最後にして……普通の友達になってくれない?」
「はぁっ! ふざけてんの?!」
優菜はギッと朝香を睨みつけた。
そして朝香の手から五百円玉をふんだくると、朝香を思い切り突き飛ばした。
「きゃ……」
突き飛ばされた朝香は勢いよくトイレの洗面台の前に尻もちをつく。
「痛……っ」
「契約違反よ! 五百円でこのあたしと友達? ふざけんな!」
そう言うと優菜はトイレ用具入れの扉を開けるとモップを取りだし、トイレのドアを素早く閉めた。



