「ステラちゃん、はいコレ」
コトン
優しい声と共に、テーブルに置かれたのは、ココア。温かい湯気が、緊張で強張った顔をフワリと包み込む。
「星空の案、聞いたわよ。ステラちゃんの案なんだって?ステキだわ~。叔母さん、絶対に動画を見るからね!」
「ありがとうございます、でも……」
窓の向こうをチラリと見る。さっきよりも、空が黒さを増した気がする。
「私、皆に迷惑かけちゃって……ごめんなさい。せっかく素敵なコテージをお借りしたのに……」
「そんな事ないわよ」
叔母さんは椅子を引っ張り、私の隣に座る。ココアも、テーブルの上に二人分ならんだ。
「こういう時に、どっしり構えるのが男ってものでしょ?三人もいるんだから、きっと素敵な案を思いつくわよ。だからステラちゃんは自分を責めないで、肩の力を抜けばいいの。私とココアを飲みながら、ゆっくり待ちましょ?」
「でも……」
「いい?ステラちゃん。
目に見えない未来を楽しく想像する――これが信じるって事よ」
「信じる……?」
優しい笑みを浮かべた叔母さんが、ゆっくり頷く。



