推しにおされて、すすむ恋


ステラの実力を発揮できないのも、Neo‐Flashの動画が低評価になるのも、絶対ダメ!

もっと練習しなきゃ!


「玲くん、お願いがあるの!」
「お願い?」
「いっぱいロマンチックなセリフ考えるから、練習に付き合ってください!お願いしますッ」


きょとんとした玲くんは「もう充分なのに」と、小声で呟く。


「じゃあ、一つだけ約束」
「約束?」

「俺以外の奴と練習しないこと。いい?」
「?うん、わかった!」


体調不良者を、これ以上出さないためにも。
小鈴ゆの、ロマンチック、がんばります!


その後――


何度か練習が続き、あっという間に一時間が経った。別行動していた二人が、ぞろぞろとリビングに戻って来る。


「お待たせ―。バッチリ編集してきたぜ!
ん?なんかお前ら、顔が赤くね?」
「まさか、風邪でも引いたの?」

「え、あはは……っ」
「……何でもないよ」


ロマンチックなセリフを、これでもかと練習した私たち。

練習が終わった現在、サウナに入ったみたいに全身が真っ赤になっていて……。

ゆでだこの私たちを心配したヤタカとリムチ―が「無理するなよー」と。アイスノンと体温計を渡してくれた。



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