推しにおされて、すすむ恋



「(万が一聞き漏らしたら、ヤタカにメモを見せてもらおう)」
「ってわけで。夜までに、ロマンチックなセリフを考えてきてくれ。もちろんステラも参加な」
「「え?」」


私と玲くんの声が重なる。
同時に、ヤタカの眉が跳ね上がった。


「ハッハッハー、男子だけだと思ったか?残念だな。ステラのファンの中には、男性リスナーもいる。女性リスナーだって、聞きたいと思っている子がきっといる。だから頼むぞ」
「わ、わかった……」


諦めて頷く。

うぅ、まさか自分で自分の首をしめる事になるとは!


「じゃあ休憩~。俺はショート動画の編集をするから、一時間後にココに集合でいいか?」
「いいよ、俺も自分の動画を撮って来る」


ヤタカとリムチ―が席を外す。

誰もいなくなったリビングに、私と玲くんだけが残った。


「ゆの、大丈夫?」
「え、あ……はは。うん、何とか」


頬をポリっとかく私を見て、なぜか玲くんは、バツの悪そうな顔を浮かべる。