「ここって建物で視界が遮られないでしょ?だから星がキレイに見えるんじゃないかなって。星空の撮影をしながら、ロマンチックな事を言い合うの」
「ウチのリスナーは女性が多いし。いいな、それ!」
ヤタカがパチンと指を鳴らす。さっきリムチ―が使っていた紙を横取りし、メモを書き連ねる。
「悪くないかもね。いつもかたっ苦しい勉強の動画しか上げてないし、新鮮でハズレがないと思う」
「ただ、俺ら未成年だから時間帯が限られるなー」
「保護者の監督の下なら、夜の十時まではいけるらしいよ」
「親戚の人って、いつ来てくれるのー?」
「五時に仕事が終わるから、それからって言ってたぞ」
「じゃあ星空が出る時は、いてくれるって事だね」
三人のスピーディーな話し合いに、必死に追いつこうと頑張るけど……。皆そろって頭の回転が速いから、覚えきれないよー!
ふとヤタカの手を見ると、会話に入りながらも、しっかりメモをとっている。すご!私なんて、ただ聞くだけで精一杯なのに!



