推しにおされて、すすむ恋



「というわけで、撮るテーマを考えるぞ!
何かいい案ないか?」


仕切り直したヤタカに、しぶしぶリムチ―が従う。膨れっ面のまま、器用に提案した。


「ここって、広けた小高い丘の上に建ってるじゃん?だから結構なんでもできるよね。アウトドア系とか」

「さっきの料理配信が好評だったなら、キャンプ飯はどう?内容を、おやつ系に変えて」

「でもNeo‐Flashは食いしん坊って思われそうじゃない?」

「今までにない斬新なイメージが、吉と出るか凶と出るか、だな」


「うーん」と、皆が腕を組む。
私も何か提案しようと頭を捻るのだけど……こういう時、出ないものだなぁ。

本ステラなら、何を思いつくかな。

本ステラは、結構おもしろい企画を考えるんだよね。名誉挽回で、ここは意見を出したいところ……!


「(ステラ、ステラ……あ!)」


窓の外を見る。
学校からでも、家からとも違う開けた景色が、視界いっぱいに広がった。


「あのさ……〝星空の下でロマンチックな事を言う〟っていうのはどう?」


皆の視線が、一気に私へ向く。
うぅ、緊張する……。

だけど、言ってみよう!