玲くんを見る、リムチ―の冷めた視線。
もしかしてリムチ―、「玲くんが全てを知ってる」って気づいて怒ってる?
「ステラがニセモノって知ってるのに、なんでメンバーに言わないの?」……みたいな。
「俺が女子と帰ったら、リムチ―に迷惑がかかる?」
「ふーん、そうやって交わすんだ?」
「(ひぃ!一触即発!)」
さっきまでの仲良しさんは、どこへやら。
水を打ったように静まり返った部屋。
そんな重たい空気に終止符を打ったのは、やっぱりヤタカだった。
「おいおい、さっきの団結力はどこ行ったんだよ。ケンカするために集まったんじゃねーよ。
せっかくお泊り合宿に来たんだ。親戚が来るまでに、何を撮っておくか決めようぜ」
「ヤタカの親戚が、この後くるの?」
ピリッとした空気を払拭した玲くんに、ヤタカが頷く。
「本当は俺たちだけの予定だったんどな。〝子供だけで何かあったらいけないし、女の子もいるから〟って。急遽、叔母が来ることになったんだ」
「まぁ、それが一番安心だよね」
玲くんは「良かったね」と、私に笑いかけてくれる。
さっきは私のせいでリムチ―と険悪になったのに、こんな時まで気遣ってくれるなんて……玲くん、優し過ぎるよ。



