推しにおされて、すすむ恋


私が〝本ステラの情報〟を知ってると踏んだリムチ―が、紙とペンを用意して、メモする気満々で私の回答を待っている。

でも……リムチーごめん。
お姉ちゃんが受験生だって、さっき気づいたよ!


「えぇっと~……」
「……」


すると私と同じく、なぜかノアも気まずそうに視線を下げる。

そんな中、助け船を出したのは、ヤタカだ。


「ステラ、成績は悪い方じゃないだろ?この前も〝受験本番ギリギリになるまでは撮影できる〟って言ってたもんな」
「そ、そうだよー!普段から撮影のために勉強してるから、受験なんて楽勝だよ」


と言いつつも、お姉ちゃんに気を揉み始める。

お姉ちゃん、どこの高校を目指してるんだろう。家で受験の話もしないし。もしかして、何も考えてない!?

不安気そうにする私を気にしてか。
玲くんが「次は俺ね」と、私に微笑む。


「二年B組、綾瀬玲。
得意科目は数学。でも理科も好き」
「ちょっとノア。俺の担当科目を横取りしないでよ」


動画では理科担当のリムチ―が、眉をひそめる。