推しにおされて、すすむ恋



「ってわけで。うやむやにするのもめんどーだし、直接聞きにきた。お前、俺に何か言いたい事あんのか?それか、何か隠してるとか」
「な、ないよ……ッ」


今の私が〝仮ステラ〟ということを除いては、隠していることは何もない!


その時、スマホがメッセージを受信する。


見ると、差出人はお姉ちゃん。
本ステラの登場だ。

ヤタカが話しに夢中になっているのを確認し、こっそり開封する。そこには動く絵文字と共に、こんな文面が並べてあった。


≪コテージはどう~?こっちの〝仮ゆら〟も頑張ってるから〝仮ステラ〟もファイト―!≫


そう。私たちが入れ替わっていることは、親にも内緒にしている。

いや、普通に気づきそうなものだけど、全く気付かれてないらしい。長い髪の毛は上手くまとめて、ボブに見えるように誤魔化してるんだって。あとは喋り方とか、仕草とかも、見様見真似で……。

あーもう!
お姉ちゃん、私のモノマネ上手すぎるよ!

私はボブの髪の毛を、なんとか一つ括りにして、髪の長さを誤魔化してるっていうのにー!


「私も、モノマネ上手になりたかった……っ」
「なんだ、そんな事で悩んでたのかよ」
「え」