推しにおされて、すすむ恋



リゾートという名の、コテージに着いた後。

コテージの中をルームツアーした後、各部屋に移動し、荷物を整理していた。


コテージの二階に部屋が四つあって、メンバーそれぞれに一つずつの部屋がある。

一階はリビング兼キッチン。ここを管理するヤタカの親戚のご厚意で、冷蔵庫の中にあらかじめ食材が入っていた。


『お腹空いたから、昼飯にするか。各々荷物の整理が終わったら、キッチンに集合』


ヤタカの指示通り、自室で荷物の整理をしていたんだけど……コンコン、と扉を叩く音。

開けると、立っていたのはヤタカで「ちょっといいか」と。眉間にシワを寄せている。


ヤタカのイラストって赤い髪の毛だけど、本物は明るい茶髪なんだ……。そりゃそうか、学校に通っているのに赤い髪の毛じゃダメだよね。でも、釣り目はイラストとそっくりだ。


「おい、ステラ?」
「あ、ごめん。な、なに?」

「お前について話したいんだけど、いいか?」
「(私のこと⁉まさか、バレた⁉)」


もしバレていたなら、廊下で話していたら、リムチ―にもバレてしまう!

焦った私はヤタカの制止を振り切って「どうぞどうぞ!」と、強引に中へ招きいれた。