「牛乳を飲んだ時、当然死体はまだありませんでしたね」
「はい」
ボクは頷いた。冷蔵庫に行くには、ダイニングテーブルを回り込む。その時テーブルの上に死体なんてあったら、絶対に気づく。
「で、ゲームを2時間ほどした、と」
「はい」
それはよく覚えている。なぜなら「殺戮原野」には画面に経過時間が常に表示されていて、2人PKをした時2時間が過ぎたことを確認していたからだ。
「その後は?」
「はい。下で物音がしたので、降りていきました」
「その時、変わったことはありませんでしたか?」
「音と同時に、振動がありました」
すでに話していたことだけど、また話すように促された。
「どんな振動でしたか?」
「なにか重い物が高いところから落ちるような音でした」
「つまり、死体が天井から落ちてきたということですか?」
「見ていないのでわかりません」
「そうですね、失礼しました」
わかって聞いたくせに。これがいわゆる“カマかけ”というものなんだろうか。
「で、不審に思ったあなたは、ここに降りてきて死体を発見したんですね」
「はい」
「通報記録によると、あなたは『大人の男の人が死んでいる』とおっしゃったそうですが、なぜ南先生だと言わなかったんですか?」
「南先生はうつ伏せに倒れていて顔に前髪がかかっていました。ボクはかなり動揺していて、顔を見ようとは思いませんでした」
誰が好き好んで、血を流して倒れている人に触ろうとするだろうか。
「はい」
ボクは頷いた。冷蔵庫に行くには、ダイニングテーブルを回り込む。その時テーブルの上に死体なんてあったら、絶対に気づく。
「で、ゲームを2時間ほどした、と」
「はい」
それはよく覚えている。なぜなら「殺戮原野」には画面に経過時間が常に表示されていて、2人PKをした時2時間が過ぎたことを確認していたからだ。
「その後は?」
「はい。下で物音がしたので、降りていきました」
「その時、変わったことはありませんでしたか?」
「音と同時に、振動がありました」
すでに話していたことだけど、また話すように促された。
「どんな振動でしたか?」
「なにか重い物が高いところから落ちるような音でした」
「つまり、死体が天井から落ちてきたということですか?」
「見ていないのでわかりません」
「そうですね、失礼しました」
わかって聞いたくせに。これがいわゆる“カマかけ”というものなんだろうか。
「で、不審に思ったあなたは、ここに降りてきて死体を発見したんですね」
「はい」
「通報記録によると、あなたは『大人の男の人が死んでいる』とおっしゃったそうですが、なぜ南先生だと言わなかったんですか?」
「南先生はうつ伏せに倒れていて顔に前髪がかかっていました。ボクはかなり動揺していて、顔を見ようとは思いませんでした」
誰が好き好んで、血を流して倒れている人に触ろうとするだろうか。

