シリアル・ホラー

 学校の前には、結構な数のマスコミが集まっているらしい。今日は午前中で終わって、保護者が迎えに来た生徒から帰宅していいとのことだった。まぁ自分の学校の生徒が3人も殺されたんだから、授業どころじゃないよな。うちのクラスとは違って、1年生には泣いている女子もいた。田原たちを殺されて悲しいというより、身近で殺人が起こって怖いのだろう。
 ボクだって怖い。なにより、自分の妄想通りに殺されてたのが怖い。
 家に帰ってからも、ボクは布団を被って考え続けた。



 翌日も午前中で終わりとのことだったが、授業はあった。授業時数がどうのと先生が言っていたが、そんなことはボクらにはどうでもいい。この状況で授業をすることの方が面倒だった。
 そして同じように感じる人がいたのか、教室には空席が目立った。欠席しているヤツが、今日は8人。一応体調不良とか理由はあるらしいが、サボりなのは間違いない。もしかしたら、殺人があった学校には来たくなかったのかもしれない。

「ヤマザキ、ちょっと」

 帰り支度をしていると、担任の容崎に呼ばれた。荷物も全部持ってと言われたので、カバンを背負ったまま後に付いていく。「相談室」と書かれた部屋へ入ると、容崎が応接ソファに座った。

「まぁ、座れ」
「失礼します」

 ボクはわけがわからないままカバンを横に置き、ソファに座った。