シリアル・ホラー

「内臓が全部抜き取られてて、横に並べられてたってよ」
「うげ~」
「エグい」

 男子たちは顔を(しか)めて吐くマネなどをしているが、やはりテンションが上がっているようで紅潮していた。

「ちょっと、いい加減先生に言うよ!」
「先生来たぞ!」
「やべっ」

 高橋は呆然としているボクの横をすり抜けて、自分の教室へ戻って行った。

「学活をするぞ。席に座れ」

 担任の容崎が教卓の前に立つ。臨時の全校集会についてなどを話す担任の声が、ぐわんぐわんと頭の中に響く。
 どういうことだ?

 舞木と吉村の死に様は、ボクが妄想した通りだった。

 もちろん、ボクはやってない。ボクは、妄想はするけど殺人を犯すほどの度胸はない。覚悟もない。あくまでも脳内の復讐だ。
 これは偶然?
 ボクは妄想を他人に話したことはない。SNSなどに投稿したりつぶやいたこともない。動画などで配信したことも。
 つまりボクの妄想は、ボクしか知らないはずなんだ。

「どういうことだ……」
「おいタクヤ、行くぞ」

 隣の席のヤツに腕を叩かれた。はっと気づくと、みんなガタガタ立ち上がって移動し始めている。田原たちが殺されたことに関する、臨時の全校集会だ。ボクは慌てて立ち上がった。

「……ということで、現在警察の捜査が行われている最中ですので、不用意な憶測やデマで亡くなった田原くんたちやご遺族に辛い思いをさせないように、十分注意してください。ご家族にも同じようにお話ししてください」

 校長の言葉続いている。