シリアル・ホラー

 翌日、登校すると教室は騒然としていた。

「田原くんたち、みんな死んじゃったんだって!」
「昨日のニュースって、田原たちだったのかよ」
「お父さんが聞いてきたんだけど、3人ともひどい死に方だって話だよ?」

 え……
 教室の入り口に呆然と立っていると、後ろからドンとぶつかられた。

「痛っ」

 膝から前のめりに転んでしまう。

「邪魔だよ!」

 隣のクラスの高橋だった。

「おい、知ってるか!? 舞木って、頭の皮剥がされてたんだってよ!」
「うげぇ、お前なんでそんなこと知ってんだよ」
「第一発見者って、うちのじいちゃんとばあちゃんなんだよ。昨日の夜はずっと警察で事情聴取されてたんだって。今朝帰って来て聞いたんだ!」
「マジかよ! 頭の皮剥がされてたって、こんな町中の公園に熊でも出たのかよ」
「わかんねぇけど、じいちゃんとばあちゃん、あまりのひどさにその場に吐いちまったって言ってた」
「だよなぁ」
「ちょっと、そういう話やめなさいよ」
「うっせ」

 男子は固まって高橋と廊下に出て来た。

「吉村は舞木から少し離れたところで死んでたらしいけど、これまたすげぇ殺され方だったらしいぞ」
「え、どんなどんな?」

 田原たちは横暴で嫌われてたせいか、男子は誰も悲しんでなんかいない。それよりも“殺人”という田舎の町では大ニュースに、夢中になっている。目を輝かせて話の続きをせがんでいた。