「へっ」
届けられた内容を確認すれば、雪平灰慈、という男の人にとっても弱いわたしは当たり前にびっくりして、心臓は、ばくん!って一際大きな鼓動を鳴らした。
《マカロンもらったんだけど、今朝ふみに渡す予定だったんだけど、家に忘れてきたの今思い出した》
わたしの既読を確認したのか、つづけてメッセージが届く。今朝は灰慈くんがマカロンをプレゼントしてくれる予定だった、という情報さえも、わたしにとってご褒美だ。
供給過多なわたしの心臓は、大変な騒ぎだ。暴動に近い。
《行きます!》
即返事をし、《寄り道せずに》を、プラスさせた。
《ゆっくりいいよ。どうせ定時でしか上がれない》
《ふみは17時に到着予定です!》
《早すぎ》
気をつけて。と続けざまに届けられたメッセージに、おしごとがんばって、のスタンプで返事をした。わたしのスタンプ一覧は、社会人でもないのにお仕事系が多い。理由はもちろん灰慈くんだ。
「おふみごめんね放置して〜、つかこのままでも充分かわいいってなにごと?これでいっか!」
「だめだよりるちゃん、しっかり可愛くして!?」
「え、え?どうしたどうした」
その後戻ったりるちゃんは無事アレンジを完成させてくれたので、わたしの治安も安定した。今日の一位は継続中らしい。



