メルティ・エモーション

があると思うな、灰慈浴」

「その代わり、イケメンセンサーバグるし他の男に目移り出来なさそうだよね」

「おかげでわたし、一途です!」

胸を張った。これはわたしの誇りだ。

けれどもりるちゃんは、わたしの誇りに対して「それが牽制よ」と、呆れてしまう。思っていない場所からカウンターを貰った気がして「牽制?」と首を傾げた。

牽制、の意味を脳内の辞書で調べる。うん、今の流れのどこに牽制があったのか、やっぱりわからない。

「それでいいよ、ふみは」

「ええ?なにがいいのかわかんないよー……」

首を傾げても、りるちゃんは答えを教えてくれそうにない。