そうと決まれば、最近進級して“お姉さん組”になったわたしはえへんと胸を張った。
『しょうがないなあ。ママはふみがいないとだめなのね』
『ふふ、そうなの。分かってくれて、ママ嬉しいな』
『ふみはおねえさんだもーん』
『そうだった。ふみ、宝探しがあるって言ってたよ。こないだ買った、お気に入りのワンピース着ていこうね』
『うん!』
たからさがしってなんだろう。
何がはじまるんだろう。
思いがけずやってきた冒険に、心をはずませた。
白と水色のギンガムチェック柄で、フリルのあしらわれた可愛いワンピースを着せてもらった。くまのぬいぐるみを抱きしめて、どきどきしながら参加したホームパーティ。
大好きなお洋服と、腕の中には親友。行くまではとても楽しみにしていたけれど、大きな家にたどり着いた瞬間、しなしなと元気が萎れてしまった。
『宝物が見つかるかもしれないね?』
ママは楽しそうに言うけれど、とてもそんな気分にならなかった。
可愛く飾られた広い庭、知らないひと。言葉の通じない外国に一人で来た気分で全然楽しくなかった。
わたしと同じくらいの子供が沢山いた。みんな笑っていた。つまらなかった。やっぱり、おうちが良かった。



