メルティ・エモーション



信じられないような出来事が待っていました。



「おふみ!!おふみいる!?!?」

学園祭、二日目。今日は一般参加が認められた一日だ。
わたしたちのコンセプトカフェは評判も良く、午前中からお客さんも多い。

わたしはメイドの格好で接客していた。髪型やアクセサリーはみんなでお揃いにした。お洋服もかわいいし、みんなもかわいいって褒めてくれるし。たまーに”それ、必要?“って写真を求められることもあるけれど、それ以外は楽しいの一言に尽きる。

そんな中、りるちゃんがあわててわたしを呼びに来た。りるちゃんは午後の当番だ。もう少しでわたしたちと交代の時間で、自由行動だったはずだけど……。

「どうしたの、りるちゃん」

なにか事件でもあったのかと尋ねると、りるちゃんはどこか信じられないと言ったまなざしで、こう言った。

「灰慈くんが来てる!!!!!」

「え、ほんと?」

「ふみ、落ち着くんだよ」

「落ち着いてるけど?」

「いいから落ち着くんだよ!」

落ち着きがないのはめずらしくりるちゃんの方だ。

それよりもうすぐ交代の時間だし、ちょうどいいから交代したいなあ……。

「!!」

なんて思っていたら、教室がざわめいた。空気がピンク色に色付いたきがして振り向いたその時、息を飲んだ。