「てことで、みんな何を出すか、メニュー案を次までに決めてね。それと、フロアスタッフと裏方スタッフを決めたいから、希望があれば教えて」
じゃあ、解散!と、りるちゃんはサクッとホームルームを終わらせた。
「(何がいいかな……!たのしみ!)」
スマホで学校のSNSを開いた。過去の学園祭の様子を眺める。たしか、灰慈くんも何年か前の“ハイプリ“だったんだよなあ……。
学園祭では、ミスコンのような人気投票がある。ハイスクールプリンス、プリンセスを生徒たちの中から選ぶその人気投票を、生徒たちはハイプリと呼称している。
──「あ!」
やがてスマホはその当時を探し当てた。
舜珱の制服を着たわたしの王子さまはプリンスが着ることを許されるマントがとても似合う。灰慈くんのためにつくられているよね?そうだよね!
にこにこしながらその画面をスクロールすると、灰慈くんと一緒にうつる、可愛い女子の姿が。花冠を被り、灰慈くんとおそろいのマントを羽織るその女子は、きっと、その当時のプリンセスだ。
「(…………あれ?このひと、どこかで……)」



