メルティ・エモーション

今さらどう足掻いてもご飯は無理なので、今度からコーヒーを淹れようとおもう。灰慈くんは猫舌だから、少し冷ましてあげたほうがいい。ドリップコーヒーにしようかな。パパが愛用している、コーヒー用のお水を水筒にいれて持参しよう。

「(だったら、お家でコーヒーをつくれば良いんじゃないのかな)」

心臓に多大な負担をかけることになった朝。これから一週間ほど心臓さんにはお世話になる。ともにがんばろう。と、心を強く持つことを決める。



「ふみ、また主役しなよ」

ところで舜珱はただいま学園祭シーズン。クラスの出し物を決めることになったホームルームにて、司会進行を務めるのはりるちゃんだ。

ちなみに去年は演劇をした。演目はシンデレラ。とっても可愛くて楽しかったけれど、パパネタを組み込まれたのだ。今年も演劇であれば、パパネタは確定だろう。

だから「や!」と、NOを作る。「じゃあ、今年はコンカフェとかかなー」と、りるちゃんはすぐに路線変更した。

「よし。うちのクラスはビジュ担多いから、学園プリンセスカフェにしよう。みんな、不服は!?」

こういう時のりるちゃんは強い。リーダーシップがある上に、視野が広いので、すぐに最適解を見出してくれる。