メルティ・エモーション



やるべきことを再確認したわたしだけど、学校は学園祭シーズンである。

「ところでおふみ、今日のホームルーム、学祭について話し合うらしいよ。知ってた?」

「そうなの!?学祭!?たのしみ!」

「二日目は一般参加OKだからね、灰慈くん呼びなよ」

「呼ぶ!」

わたしの脳内は一瞬で学園祭モードだ。去年、灰慈くんは出張で学園祭には誘えなかったので、ちょっぴり後悔したのだ。今年は、絶対に灰慈くんを誘いたい!灰慈くんは卒業生だから、きっと楽しめると思うの。

「灰慈くん、高校の時なにしたんだろうね」

「売り子しながら写真撮られたって言ってた!」

「灰慈くんと写真撮りたいね」

「うん!」

学園祭と灰慈くん、楽しみと楽しみのかけ算は、妄想が無限大。

「ふみ、ひまなら学祭委員しなよ」

「うん!」

「よっし。ふみが学祭委員してくれるってー!」

「え!?」

妄想中に生まれた油断。りるちゃんの言葉を受け取ったクラスのみんなは「まじ!」「ありがと!」「ふみ、よろしくー!」などと、受け入れモードである。