「わたし、そんな子どもっぽいかなあ?」
「うん」
「即答なの!?」
「うん」
またもやりるちゃんは即答だ。でも、ママもお兄ちゃんも、りるちゃんだってわたしに大人っぽいメイクや格好は似合わないって言ってた。パパなんて力説していたから、童顔脱却は今のところ不可能だと思っている。
「でもなあ、突然ふみが大人しくなったら、灰慈くん、びっくりするんじゃないの?」
「そうかな?」
「そうだよ、元気な子が元気だとほっとけって思うけど、普段元気な子が大人しいと、心配しちゃうんじゃないかな」
「そうなの!?」
そういえば灰慈くんも、すぐに“元気ないな”って言ってくれたし……そんなに分かりやすいのかな……?
「ふみ〜、あやしいぞ?何かあったな?」
ニヤリと笑うりるちゃんの顔。しばらく黙って、「なんでもない!」と、強がった。
花火大会の日のことは誰にも話していない。パパにもママにも、りるちゃんにも。誰かに話したら、わたしの宝物が、わたしだけのものじゃなくなってしまう気がして、胸の内にしまっておきたかった。
だけど、一人だけ。全部じゃないけれど、ほんの少し、伝えた人はいる。



