灰慈くんの髪の毛が触れる。近すぎて、焦点があわなくて、どこを見て良いのか分からない。
「……はいじ、くん?」
おろおろとしていると、額をすりすりとすり寄せられた。
愛おしむようなその行動に、きゅんと心臓が高鳴る。
「余所見しない、おまじない」
「(よそ見?)」
わたしがするわけないのに。すりすりと何度か擦り寄せて、至近距離で目が合う。すっと離れてゆく灰慈くんの熱。直後、慰めるように頭を撫でられた。確認しなくてもわたしの顔が真っ赤であることは容易に予想出来た。
「じゃあ、帰るか」
何事も無かったかのように灰慈くんは背を向けた。
離れ難いと思ってしまう。これはきっと、永遠に。
今日は半日一緒にいた。
明日も、明後日も、その次も会えるけれど、彼と離れる度にわたしはすぐに会いたいと願って、そばに居たいと希う。
彼の服の裾をきゅっと掴む。琥珀色がわたしをみつける。幸福だ。このささやかな幸せは彼から与えられる幸福。
捕まえて欲しい。
永遠に、わたしの心は灰慈くんのモノであってほしい。
「……はいじ、くん?」
おろおろとしていると、額をすりすりとすり寄せられた。
愛おしむようなその行動に、きゅんと心臓が高鳴る。
「余所見しない、おまじない」
「(よそ見?)」
わたしがするわけないのに。すりすりと何度か擦り寄せて、至近距離で目が合う。すっと離れてゆく灰慈くんの熱。直後、慰めるように頭を撫でられた。確認しなくてもわたしの顔が真っ赤であることは容易に予想出来た。
「じゃあ、帰るか」
何事も無かったかのように灰慈くんは背を向けた。
離れ難いと思ってしまう。これはきっと、永遠に。
今日は半日一緒にいた。
明日も、明後日も、その次も会えるけれど、彼と離れる度にわたしはすぐに会いたいと願って、そばに居たいと希う。
彼の服の裾をきゅっと掴む。琥珀色がわたしをみつける。幸福だ。このささやかな幸せは彼から与えられる幸福。
捕まえて欲しい。
永遠に、わたしの心は灰慈くんのモノであってほしい。



