バスケのことをパパに頼らないのがパパ的にNGだったらしく、その日はやる気スイッチONになったパパにみっちりしごかれ、へとへとになるまで基礎練を叩き込まれた。
お兄ちゃんたちには筋トレをすすめられた。チカにいは血も涙もないような鬼のメニューを。チハにいはスマホを触りながらでも出来る、ながらプランクを。
「ふみは体力が無さすぎ、体力つけた方がいいよ、灰慈のためにも」
千景お兄ちゃんが教えてくれたけれど、筋トレである理由は、わたしの体力問題らしい。
「え!?灰慈くんのためになるの!?」
「うん。灰慈、今もジム通ってるって言ってたから、体力めっちゃありそうだよね」
「灰慈くん、文系じゃないの!?」
「元野球部だからね。炎天下とか、汗だくにも慣れてるよ」
「灰慈くんって汗が似合わないよね!」
「うん、うん。ふみ、一度目の途中でへばったら嫌われるよ」
「わかった。体力づくり、がんばる!」
灰慈くんに嫌われるのは、久遠寺ふみとして絶対にNGなので、体力作りのために、球技大会が終わったとしても筋トレは継続しようと思う。



