メルティ・エモーション



消えかけの無敵スターが再び現れて点滅する。

わたしのことを理解してくれる人は少なくて良いってことだ。

「好かれる努力をするふみはえらいよ。でも、身を削ってまで我慢する子、俺は嫌いだな」

「!」

灰慈くんの〝嫌い〟は、お友達に無敵のお星様を割られた時以上の悲しみ。

「ふみを泣かせる子は、もっと嫌い」

「!」

けれども、灰慈くんは新しいお星様をわたしにくれる。

好きだ。やっぱりわたしは灰慈くんが好き。


「他の誰かに〝いやだ〟を言えない時は、すぐに俺に言いなよ」


優しい声が落っことされて、心臓にグサグサと沢山の矢が刺さる。

「……灰慈くん……」

「なに?」

「好き!」

「どうも。今日の分ね」

「え?今日の分は朝お届けしたよ?」

「我慢したことを我慢せずに言えたから、おまけ」


ああ、こうやって。

「それと、俺はふみの味方だよ」

あたしはこうやって、灰慈くんの好きに溺れてしまうのだと実感する。

勝手にあたしの心を引き上げて、ちゃんと陸に上げてくれる。だからわたしは毎日、灰慈くんの事が好きだ。