メルティ・エモーション



「颯斗、おまえ学食で日替わりのメガ盛り食ってたよな」

「は?ブラックホールじゃん」

「うっっっっま!?」

青葉くんの声が、りるちゃんと天くんの声をかき消す。

「え、これ、本気で手作り?」

さらに疑惑をかけられてしまって、ムキになる。

「手作りだよ!市販のもの手作りって言ったら詐欺じゃん!」

「あ、そうだ。そっちが詐欺だな」

青葉くんは口が大きいみたいで、気持ちよく、ぺろっと食べてしまった。

「……あ、そういえば私、委員会で集まらなきゃだった」

すると突然りるちゃんが立ち上がった。そんなこと言ってたかな?って、記憶を巻き戻しても、残念ながら全く見当たらない。

「じゃあ俺も、りゅーちゃん探しに行こ」

天くんもそれに倣う。

「流くん探すなら、これ持ってって」

「探せたらな」

「どうせ図書室でしょ」

そんな話をしながら、りるちゃんと天くんは階段を駆けてしまった。