…ち、ちから。
抜かないと…。
抜けって言われてる。
…分かってるのに。
息、苦しい──────。
チュ、耳元でリップ音が聞こえた。
そこから色んな所にキスされる。
「ひゃ…、ふふ、」
くすぐったい。
……あれ、そんなに辛くなくなった。
自然と力が抜けていた。
だからなのか、痛みもさっきより痛く無く感じる…気持ち程度だけど。
「…大丈夫か?」
心配してくれている。
…十分優しいじゃないですか。
両手を仁くんの方に伸ばす。
「…だい、じょぶ…ですから…続けてくださ、い」
痛いのも苦しいのも全部、あなたが好きっていう印。
仁くんは苦しそうに笑って抱き着いた。
「………もう知らねーぞ」
耳元で囁かれビクッとする。
でも大丈夫、だってあなただから。
初めて自分からキスをした。
吃驚する仁くんに微笑む。
「すき、です…」
「…ッ、俺も」
そう言って、唇を重ねた。


