白雪姫は寵愛されている【完】



「……全部…知ってるって…」


朔也くんが私の腰に手を回し擦る。


「うん。知ってる。今言ってあげようか?」


耳元で数字を囁かれた後で、周期の日数を言う。


…っ、どうして。


足が震えてカクンと膝から座り込んだ。
朔也くんも同じようにしゃがむ。


「俺が王子様って分かって嬉しくなっちゃった?」



…どうして知っているの?


一緒に下着を買いに行ったことなんてない一緒にお風呂に入ってたのも小学生低学年まで。生理周期だってバレないように過ごしてきた。痛くても薬で誤魔化したりして普通に暮らしてた。


「ほくろの数も言おうか?」

「……ど、して…」

「ん?…ああ、ほくろの数は寝てる時に数えたよ。サイズもその時に測ったし、下着は脱衣所でも見てる。周期はナプキンの減り具合で確認していたよ」


脱衣所…。

携帯に入っていた写真が浮かぶ。きっとあの時だ。
──────…寝ている時?

あり得ない。いくら寝ていても気が付くはず。そこまで鈍感ではない。


朔也くんは私の考えていることが分かったのか、笑って口を開いた。


「寝る前にいつも飲んでいたものがあるよね?」


どうぞ、と手渡されるカップ。
中に入っているのは甘い──────、


「ココア…」


朔也くんは笑って頷く。