白雪姫は寵愛されている【完】




『サクヤー?どこにいるの~?』


宏くんの声だった。



『ようやくあいつ等の狩り、大成功したのにぃ~。

いつもこの時間いる癖にさ!
なんで今日は遅いわけー?


もしかして千雪帰って来てないとか?』



心臓がドクドクとしている。
変な汗が出て来る。



『とにかく早く来て~、みんな待ってるよ?


─────────総長、』



ピーと音がなる。機械声で以上ですと何度も鳴っている。




「……そう…ちょう…?」




総長って?
なんで…?


冗談、ですよね?



友達同士の冗談…だよね。


いつもこの時間に集まるっていうのも…遊びたいからで。私に心配かけたくないから、何も言わずに出ていくだけであって…。

朔也くんだって息抜きしたいから。だから私が寝た後に集まって遊んでるんだ。…きっとそう。


わたし、一度寝たら中々起きれない体質だから。だから今まで朔也くんが遊びに行っているのも気がつかなかっただけ。



白雪、と呼ぶ優しく微笑むあの朔也くんが、族の総長なんてあり得ない。



そう心の中で否定しながらも私はメッセージアプリを開いていた。電話の着信履歴に身に覚えのある名前があったからだ。