白雪姫は寵愛されている【完】



学園祭終了。
結果…私達クラスは演劇でトップになった。

他の劇では投票がほぼゼロに近かったらしい。理事長からも絶賛され、校外のお客さんも絶賛したと聞いた。勿論、学校中も合わせて。そして、話題になった。

”校内にとても美しい女性がいる”


学園祭が終わって数日が経っても、この話題は消えなかった。
男子生徒達が血眼になって探してるから気を付けて、と難波先輩に注意された。


どうやら、私だとは誰も思っていなかったらしい。


化粧もして髪まで巻いてドレスも着てた。
別人に思うのも無理はないかも。

私は化粧で変わるタイプだったみたい。


あの日、私を閉じ込めた委員長というと…私の事など気に留めていないみたいだった。

委員長は私より、話題の女性…。
あの人の方が気になるみたいだった。

私は知らなかったけど、委員長は眼鏡を外したら美人と言われていたらしく、一部の男子に人気があったみたい。

ギャップってやつらしい。
だけど、それが一気に無くなった。

それより、話題の人を探すことに夢中だったから。演劇でも委員長よりも、話題の人の方が上手かったとも言われていて、プライドが完全に打ちのめされたと、クラスの女子が言っていた。


最近では親指の爪を噛んだりしていて、とてもイラついてるのが目に見えて分かり、男子が寄らなくなったとか。


その上