い、行っちゃった。
言われた通り、内側から電子ロックをする。
ピピッ、と鍵が閉まった音がした。
いつもの私なら、ここに来れたことに飛び跳ねる気持ちで喜ぶだろう。だけど…今日は違う。不安で仕方ない、本を読む気分になれなかった。
何かあったのかな…。
そう思うと、何もできない。
「…ねぇ、」
────…!?
突然声がして、吃驚した。
振り返ると、茶髪で毛先だけ真っピンクの男…の子がいる。ペロペロキャンディーを咥えている。
見た感じ、私よりも若い…年下に見える。
中学生になったばかりのような、それぐらいの子。
窓枠に座っていた男の子が、立ち上がる。
身長は私よりも少し大きいみたい。
「あー!今僕の事!中学生とか思った!?残念でしたぁ!僕こう見えて17歳なんだよぉー!」
「え!?」
と、年上でした…。
仁くんと同い年です。
…でも、どうしてここにいるの?
学園祭最中は図書館は開いてないのに。どこから、入ってきたの?ここの学生でもなさそうだし…。
「もしかして、僕がどうやって入ってきたかって考えてる?」
「あ…、」
「フフ、細かい事は気にしないで♪」
考えてることバレてる…。


