白雪姫は寵愛されている【完】


分かりやすいように、四人の作ったクマと同じ色のリボンを別々に付けたから、必然的にお揃いになってしまった。


「おお!?すっげぇ!!」

「はー…千雪ちゃんって器用なのなぁ…」

「千雪さんからの初めてのプレゼントですね。大切にします」



良かった。喜んでくれた。



えっと、仁くんは───…。


じっと見た後、何も言わずポケットにしまった。



……やっぱり、子どもっぽかったかな。



「千雪さん?次に行きましょう?」


「は、はい…!」




立つとまた仁くんが手を握ってくれた。

いつもなら名前呼んでくれるのに。
今日は、まだ一度も…。


話すのも昴くんと颯太くんが積極的に話しかけてくれるだけで。仁くんは難波先輩と話してることの方が多かった。



寂しい、な…。


「あー!腹減ったぁあ!」

「はぁ?さっき食べたろーが」

「焼きそばとたこ焼きだけっすよ!足りないって!」

「底なし胃袋ですね」


他にもクレープとかチュロスとか食べてた気がしたけど…。まだ入るんだね…。



「もー無理!!俺何か食いもん買ってくる!」


「おい!待て!お前だけで行くと全員で探さねーといけなくなる!先行くな俺も行く!」



走り去る颯太くんの後を難波先輩が追っていった。



「千雪さん、のど乾きませんか?何か買ってきますよ」


「え?…でも、」


「ここで、待っていてくださいね」



そう言って昴くんも、二人の後を追っていった。