もしかしてこのキャビネットの鍵?
ファイルの間に挟まっているのに気づかず、そのまま棚に片づけたのだろうか。
やっぱり長澤さんらしくないな。そう思いながらしゃがんでそれを拾い上げたとき、背後でドアが開く音がした。振り返ると、開いたドアから長澤さんが顔を出した。
反射的に体が硬くなるが、なんとか平静を装い、「お疲れ様です」と口を開きかけたが――。
「なにをやっているんだ!」
突然の大きな声に、びくっと背中が跳ねた。
なにを怒られているのかわからず立ちすくんでいると、長澤さんの後ろから松井常務が姿を現した。常務は私の手元を見て、一瞬で顔色を変えた。
「きみ、それを持ち出してどうするつもりだね」
「これは……会議室へ持ってくるようにと頼まれて……」
長澤さんの方を見ながら言うと、彼は思い切り眉根を寄せた。
「こちらからそんな支持は出していない。それに、それは機密情報が入ったファイルだ。完全持ち出し禁止で、松井常務の許可がなければ開くこともできないんだぞ」
「えっ!」
ファイルの間に挟まっているのに気づかず、そのまま棚に片づけたのだろうか。
やっぱり長澤さんらしくないな。そう思いながらしゃがんでそれを拾い上げたとき、背後でドアが開く音がした。振り返ると、開いたドアから長澤さんが顔を出した。
反射的に体が硬くなるが、なんとか平静を装い、「お疲れ様です」と口を開きかけたが――。
「なにをやっているんだ!」
突然の大きな声に、びくっと背中が跳ねた。
なにを怒られているのかわからず立ちすくんでいると、長澤さんの後ろから松井常務が姿を現した。常務は私の手元を見て、一瞬で顔色を変えた。
「きみ、それを持ち出してどうするつもりだね」
「これは……会議室へ持ってくるようにと頼まれて……」
長澤さんの方を見ながら言うと、彼は思い切り眉根を寄せた。
「こちらからそんな支持は出していない。それに、それは機密情報が入ったファイルだ。完全持ち出し禁止で、松井常務の許可がなければ開くこともできないんだぞ」
「えっ!」



