受話器を置いた後立ち上がる。言われたのは、常務室にあるファイルを持って来てほしいということだった。
確か今日は四時から役員会議が入っていた。そこで使う資料だったのだろう。定時を過ぎても終わっていないことから、きっと何かしら新たな議題ができたのかもしれない。急いで役員フロアへと向かった。
常務室……。
常務と聞いてすぐに思い浮かんだのは、長澤さんのことだ。彼は常務付き秘書のため、常務室にはあまり近寄りたくない。けれど今は常務に付き添って役員会議に参加しているはずだ。
案の定、常務室は空だった。
足早に部屋に入り、自分の背よりも高いキャビネットの前まで行く。キャビネットは上段がガラス扉で下段がスチール扉だ。中が見える上段から探したけれど見当たらず、下段の扉を開けて探すことにした。
「ええっと、『顧客調査表R6-14』は……」
タイトルのファイルはあったものの、指定された番号のものがなかなか見あたらない。
番号順に通りに並んでいないなんて、几帳面な長澤さんらしくないわ……。
「あった、これだわ」
やっと見つかったと棚から取り出した瞬間、ファイルの間からなにかが滑り落ち、「カチャン」と床で音を立てた。
「鍵……?」
五センチ足らずの小さな鍵が足元に落ちていた。
確か今日は四時から役員会議が入っていた。そこで使う資料だったのだろう。定時を過ぎても終わっていないことから、きっと何かしら新たな議題ができたのかもしれない。急いで役員フロアへと向かった。
常務室……。
常務と聞いてすぐに思い浮かんだのは、長澤さんのことだ。彼は常務付き秘書のため、常務室にはあまり近寄りたくない。けれど今は常務に付き添って役員会議に参加しているはずだ。
案の定、常務室は空だった。
足早に部屋に入り、自分の背よりも高いキャビネットの前まで行く。キャビネットは上段がガラス扉で下段がスチール扉だ。中が見える上段から探したけれど見当たらず、下段の扉を開けて探すことにした。
「ええっと、『顧客調査表R6-14』は……」
タイトルのファイルはあったものの、指定された番号のものがなかなか見あたらない。
番号順に通りに並んでいないなんて、几帳面な長澤さんらしくないわ……。
「あった、これだわ」
やっと見つかったと棚から取り出した瞬間、ファイルの間からなにかが滑り落ち、「カチャン」と床で音を立てた。
「鍵……?」
五センチ足らずの小さな鍵が足元に落ちていた。



