――それから、私と怜央のバトルが始まった。

 シーツの保管場所は士瑛さんに聞かないと分からないからと、1階の窓からの逃走を試みると、窓の前にNight Empireの人が立っていて。

 他の場所に向かっても、全部の窓がNight Empireの人たちによって見張られていた。


 逆に、玄関ホールには人がいなかったから、正面から出て行こうと外に出たら、テーマパークの中にはうじゃうじゃと見張りが。

 Night Empireの人たちに見つからないように隠れて進み、入場ゲートに近づくと、びっしりとならんだ人の肉壁によって出口がふさがれていた。

 それじゃあ外周をおおっている柵を登って抜け出そう、と振り返ると、「やっほ~、夕華さま」とにっこり笑う心くんがいて、お城に連れ戻されたり。