──夜、わたしは自室で香月さんの写真に見惚れていた。 だから知らぬ間に入ってきていた母に気付かず、写真を覗かれてしまい…… きゃあ!と発狂された。 かっこいい、と。 正直にこの人が彼氏だよって白状すれば、なんだか母はご満悦だった。 ──という話を母が部屋をあとにした後、香月さんに電話をして伝えれば、 『光栄ですね』 と照れ笑いがかえってきた。 お母さん……そんな面食いじゃないはずだけど。